英エリザベス女王、在位が史上2番に タイ前国王と並ぶ

【ロンドン=共同】英国のエリザベス女王(96)は12日、2016年に死去したタイのプミポン前国王と並び、世界史上2番目に在位期間が長い君主となった。女王とプミポン前国王の在位期間は「70年と126日」で、17~18世紀に約72年にわたって君臨したフランスのルイ14世に次ぐ長さという。英メディアが報じた。
女王は1952年2月6日、父の国王ジョージ6世の病死に伴い25歳で王位を継承し、53年6月2日に戴冠。2007年12月に英史上最高齢の君主となり、15年9月には在位期間が英史上最長になった。英メディアによると、ルイ14世の在位期間は1643年から1715年までの「72年と110日」。
英国では今月2~5日、女王の即位70年の記念行事「プラチナ・ジュビリー」が開催され、国を挙げて女王の治世を盛大に祝った。女王は国民から深く敬愛されているが、昨秋に一時入院して以来、健康不安がつきまとう。最近はつえを使うことが多く、公務の欠席も目立つ。
タイのプミポン前国王は16年6月に在位70年を迎え、同年10月に亡くなった。