阪急と阪神、平日の運転本数削減 12月17日にダイヤ変更

阪急阪神ホールディングス(HD)傘下の阪急電鉄と阪神電気鉄道は12日、12月17日からダイヤを改正すると発表した。平日の運転本数を減らし、多くの列車で平日と土休日の終電を繰り上げる。新型コロナウイルス禍で鉄道の利用が落ち込むなか、減便で人件費や運行費用を抑える。
阪急電鉄は平日の午後9~11時台の列車の本数を減らす。大阪梅田駅発の運転間隔を、主要路線で午後9~10時台は10分から12分に変更。午後11時台は神戸線で運転間隔を10~15分から15分に、宝塚線では12分から15分にして減便する。平日と土休日の終電繰り上げも多く、例えば神戸線の大阪梅田駅発、神戸三宮駅着は15分程度早める。朝や夕方のラッシュ時に10両編成で運転する特急なども多くを8両編成に変える。
京都線では現在快速急行として運行する列車の名称を準特急に変更する。2024年には特急や準特急などで有料座席指定サービスを始める方針だ。
京都線と相互直通運行する大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の堺筋線もダイヤを変更する。現行で1日あたり上下線それぞれ平日224本運転しているのを199本へ、土休日も171本を167本に減らす。
阪神電鉄は平日の午前9時30分~午後4時の快速急行の本数を減らす。大阪難波駅―神戸三宮駅の上り列車を1日あたり49本から41本へ、下り列車を同44本から36本に減らす。主要駅を出発する終電も最大24分繰り上げる。