大阪・枚方市、市内拠点に空飛ぶクルマのルート 導入検討
大阪府枚方市は同市を拠点とした空飛ぶクルマの飛行ルート整備を検討していると明らかにした。11日に同市内で開かれたイベントで、市が2025年国際博覧会(大阪・関西万博)会場である夢洲(ゆめしま)と枚方市を結ぶ航路などを提案した。具体的な導入時期や運航事業者は未定だが、市は観光振興に役立てる狙いだ。
枚方市は同日、空飛ぶクルマの開発を手掛けるスカイドライブ(愛知県豊田市)と協力して、空飛ぶクルマの同市への導入などを巡る座談会を開催。枚方市を、夢洲や八尾空港がある八尾市と結ぶことで、観光客らを枚方市に誘引したい考えだ。座談会に出席した同市の伏見隆市長は「まずは海や川の上を飛ぶことから始まるのではないか」と述べた。
使用する機体などは検討課題として残るが、市は「スカイドライブとは今後も連携していきたい」とする。一方、スカイドライブの担当者は運航時期について「技術的には30年以降となるだろう」との見通しを示した。伏見市長は「国の法整備や制度構築もまだ途上」としたうえで「公民連携で実現したい」と意気込んだ。
空飛ぶクルマは大阪・関西万博での活用が期待されている。大阪府や民間企業などでつくる「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」が、空飛ぶクルマの運航実現とサービス拡大に向けて作成したロードマップでは、25年ごろを「立ち上げ期」、30年ごろを「拡大期」、35年ごろを「成熟期」と位置づけている。

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