大阪・寝屋川市議会 21年度決算を不認定へ
大阪府の寝屋川市議会は12日の予算決算常任委員会で、2021年度一般会計決算を反対多数で不認定とした。12月定例会の本会議で正式に決まる見通し。市によると、不認定となれば同市で初めてという。反対した議員は広瀬慶輔市長の行政運営への不信感などを理由に挙げた。
21年度の予算は執行済みのため、市民生活にただちに支障を及ぼすことはないとみられる。一方、今後本格化する23年度予算案の審議の先行きを懸念する見方も出ている。
反対した議員は「契約職員を議会の反対を押し切って正規職員に切り替えた」などと批判。最大会派「ねやがわ未来議員団」の井川晃一議員は12日の委員会で「議会からの複数回にわたる指摘にもかかわらず、市長は聞く耳を持たなかった」と強調した。
広瀬氏は市役所内で記者団の取材に応じ、一連の施策は市民の支持を得ているとしたうえで「(議会から)理解をいただけず残念。今後の市政運営に生かしていきたい」と述べた。