近鉄GHDの23年3月期、年50円に増配
近鉄グループホールディングス(GHD)は11日、2023年3月期の年間配当を前期比25円増の50円にすると発表した。従来予想から25円増やす。持ち分法適用会社だった近鉄エクスプレスをTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化したことなどで収益が増えたため、株主還元を拡充する。
同日発表した22年4~9月期の連結決算は純利益が前年同期比5.4倍の643億円だった。航空貨物が好調な近鉄エクスを8月に完全子会社化したことが利益を押し上げた。鉄道収入も行動制限が解除されて新型コロナウイルス禍前の8割弱に回復した。ホテル・レジャー事業の採算も改善した。
23年3月期の純利益見通しは据え置いた。売上高にあたる営業収益は2.5倍の1兆6960億円と従来予想から2240億円引き上げたが、ホテル・レジャー事業の採算改善に時間がかかるとみている。