堺市で自動運転バス実験開始 「大きなトラブルなし」

堺市で11日、中心市街地で自動運転バスを運行する実証実験が始まった。午前9時、中国BYD製のバスが公募した市民10人を乗せて発着拠点となる観光施設「さかい利晶の杜(もり)」を出発した。目抜き通りである大小路筋の南海電鉄の堺駅―堺東駅間、約1.5キロメートルを自動運転し、利晶の杜まで戻るルートで13日まで実施する。
利晶の杜―堺駅間は運転手が運行し、堺―堺東間はあらかじめ入力した周辺の3次元(3D)マップと搭載カメラの情報とをバス自身が照らし合わせて位置や信号の色などを判断して走行する。実験初日の11日は9往復し、「路上駐車を感知し、運転手による運転に切り替える場面もあったが、総じて大きなトラブルはなかった」(堺市の担当者)という。12、13日は10往復、それぞれ10人の市民を乗せて運行する予定だ。