マンダム、22年3月期は最終赤字 男性用化粧品が不振
マンダムが11日発表した2022年3月期連結決算は、最終損益が6億円の赤字(前の期は8億円の黒字)だった。最終赤字になるのは1981年3月期以来。主力の男性化粧品など国内での減収が響いた。
売上高は前の期比9%減の573億円だった。このうち国内の売上高は同16%減だった。夏場の気温低下や長雨の影響で、主力の男性化粧品ブランド「ギャツビー」の「フェイスペーパー」や「ボディペーパー」の販売が落ち込んだ。
会計方針の変更を考慮すると実質的には4%の減収という。有価証券売却益を11億円計上したが、減収の影響をカバーできなかった。11日の決算発表記者会見で西村健社長は「極めて遺憾な業績」と述べた。
23年3月期は、売上高は前期比13%増の650億円を、最終損益は7億5千万円の黒字を見込む。西村社長は「ネット販売や女性化粧品を強化し、原価率も改善する」と話した。