鳥インフル、ダチョウなど殺処分 和歌山の施設休園
(更新)

和歌山県は11日、同県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で高病原性鳥インフルエンザの感染が疑われたアヒルについて、遺伝子検査の結果、感染が確認されたと発表した。
県は同日、施設で飼育していたダチョウ、エミュー、アヒル、ガチョウの計57羽を殺処分した。死んだアヒル6羽を含む計63羽の焼却や施設内の消毒などの防疫措置があり、11日に続いて12日も臨時休園する。
県によると、殺処分したのは家畜伝染病予防法で定められた家禽(かきん)で、ダチョウ1羽、エミュー14羽、アヒル29羽、ガチョウ13羽。施設では鳥類44種、約850羽を飼育しており、同法の対象外となるペリカンやフラミンゴなどは殺処分しない。

県は対策本部会議を開き対応を協議。仁坂吉伸知事は「人がいっぱい来る所なので、どう安全を確保するかが大事だ」と述べた。施設から3~10キロ圏内の1農場で飼育されている鶏約4500羽の域外搬出も禁止する。
アドベンチャーワールドは動物園と水族館、遊園地が一体となった施設で、ジャイアントパンダなどが人気。11日は休園を知らずに入り口近くまで来た人もおり、スタッフは事情を説明したり、返金手続きをしたりするなど対応に追われた。〔共同〕