JR西日本、ベア3000円で満額回答 初任給も引き上げ

JR西日本は10日、2023年の春季労使交渉で基本給を底上げするベースアップ(ベア)を月額3000円にする方針を労働組合側に伝えたと発表した。労組側の要求への満額回答となり、引き上げ額は25年ぶりの水準。定期昇給などをあわせた賃上げ率は社員平均で約3%となる。
ベアの対象は2万2000人。同社は新型コロナウイルス禍の業績悪化を踏まえて2年連続でベアを見送ってきたが、外出自粛の緩和で収益が回復していることや物価上昇などを受け、従業員の待遇を改善する。
23年4月入社の新入社員の初任給も大卒や高卒で2万300円引き上げ、大卒(総合職、京阪神勤務の場合)の初任給は22万9586円とする。上げ幅は10〜13%とした。