日本ハム、23年3月期の純利益31%減 原材料高などで
日本ハムは10日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比31%減の330億円になる見通しだと発表した。水産食品加工子会社の売却益を計上した前期から反動減となる。ハムやソーセージなどの加工食品でも円安による原材料価格の高騰や輸送コスト増、燃料高が利益を押し下げる。年間配当金は8円増の110円を見込む。
売上高は前期比6%増の1兆2400億円、営業利益は4%減の460億円の見通し。原材料やエネルギーコストの高騰が営業利益を130億円押し下げる要因となり、値上げや生産の見直しによる効率化などでは補うことができない見通しという。同日の記者会見で畑佳秀社長は「原材料やエネルギーコスト、為替が大きく変わるようであれば、再度の価格改定を検討せざるを得ない状況だ」と話した。
10日に発表した22年3月期の連結決算は純利益が前の期比47%増の480億円。水産食品加工子会社、マリンフーズの双日への売却益91億円が寄与した。売上高は6%増の1兆1743億円、営業利益は8%減の481億円だった。