住友ファーマのうつ病診断機器、優先審査の対象に

住友ファーマは10日、慶応大医学部のグループなどと研究開発しているうつ病診断用の医療機器「SWIFT」(仮称)が、厚生労働省から優先審査の対象に指定されたと発表した。医師の診断を助ける人工知能(AI)などの「プログラム医療機器」を優先的に審査する新制度に採択された。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が優先的に相談に応じるようになるため開発の加速が期待できる。
SWIFTは日常で装着するリストバンド型のウェアラブルデバイスで、睡眠の質や脈拍、皮膚の温度などのデータを集め、医師がうつ病や双極性障害の診断をするときの客観的な判断材料にしてもらう。臨床研究によりデータを蓄積して精度を高め、3年以内に臨床試験を始めることを目指す。住友ファーマは2027年度以降をメドにSWIFTを医療機器として販売したい考えだ。