ロート製薬、「ワイアードカフェ」運営会社に出資

ロート製薬は10日、「ワイアードカフェ」など飲食店の運営や企画を手掛けるカフェ・カンパニー(東京・渋谷)に出資し、持ち分法適用会社にしたと発表した。ロートは大阪市で自社で生産する野菜や肉を提供するレストラン1店を運営しており、食関連の事業を強化する。
カフェ・カンパニーは2001年設立。都市部で複数のカフェやレストランを運営、企画してきた。出資は5月に実施済みで、金額や比率は非公表。機能性の高い食材を生産する技術とカフェ・カンパニーの店舗運営ノウハウを組み合わせる。ロートは奈良県や沖縄県の直営農場でタマネギや豚など農畜産物を生産している。
ロートは6月に痔(じ)の治療薬「ボラギノール」を手掛ける天藤製薬(大阪府豊中市)の買収を決め、7月に食品向けの機能性素材を手掛けるファーマフーズへの出資比率の引き上げを発表した。主力である大衆薬の国内市場が伸び悩む中、収益基盤を拡充する。