明石市長が政治団体を設立へ 市長・市議選に候補擁立
2023年4月の任期満了での退任を表明している兵庫県明石市の泉房穂市長は10日、11月中をめどに政治団体を設立する意向を明らかにした。自らが代表に就任し、23年春の同市の市長選と市議選に候補者を擁立する方針。市長退任後も、自身が強く推進してきた子育て支援策などを継続させていきたいとしている。

10日、記者団に対して語った。11月中をめどに兵庫県選挙管理委員会に政治団体の設立届を提出する。地域政党としての位置づけで、所属国会議員が5人以上などの要件がある政党助成法上の政党ではないという。
ホームページを立ち上げ、23年春の市議選に出馬する候補者を公募する予定。23年春の市長選でも候補者擁立を目指すが、公募で選ぶかどうかは今後検討する。
「市民は今の(子育て支援を重視する)市政を望んでいる」などとして、6人程度の候補者擁立を想定。自身が政治家を引退する方針は変わらず、「プレーヤーではなく監督やコーチのイメージで、心ある方とやっていきたい」と述べた。
泉市長は自身への問責決議案を巡り、市議2人に暴言を吐いた責任を取るとして、来春の市長選には出馬せずに退任する意向を示していた。