/

公家の文化を研究・継承へ(キャンパス探訪)

同志社大宮廷文化研究センター

旧公家町に位置する地の利を生かし、公家文化を研究・発信する

京都御所のすぐ隣に位置する同志社大学の今出川校地(京都市)。その一帯はかつて朝廷に仕える公家の屋敷が立ち並ぶ公家町だったという。そんな立地を生かし、同志社大は公家の宮廷文化を研究する「宮廷文化研究センター」を4月に開設した。

文学や歴史を専攻する大学院生のほか、摂政・関白を輩出した公家「五摂家」の一つである二條家の当主ら外部有識者を含めた19人で江戸時代を中心に宮廷文化を研究する。

力を入れるのは、二條家から寄贈された歴史的な史料を解読し、活字にする「翻刻(ほんこく)」作業だ。筆で書かれた古文書や和歌などを現代の人でも分かるように読み解く。史料のデジタル化も検討している。

公家の生活を探る研究も。実際に宮中で使われていた食器類、公家が眠る墓の調査を進める。公家の墓を本格的に調査するのは日本で初めてという。

明治維新を機に公家の多くは京都を離れ、宮廷文化は衰退した。宮廷文化の影響を色濃く受ける和菓子や工芸品も職人の高齢化が進み、継承が課題だ。このまま文化を途切れさせてはいけないという危機感が研究者や公家関係者を奮い立たせる。

5年後には研究報告も兼ねた書籍の出版を予定している。センター長を務める岩坪健教授は「日本で唯一の旧公家町にある総合大学という地の利を生かし、研究・発信活動に努めたい」と話している。(大竹初奈)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン