大阪・道頓堀川でニホンウナギの生息確認 水質改善か

大阪府立環境農林水産総合研究所は10日、大阪市の道頓堀川でニホンウナギを捕獲したと発表した。ニホンウナギは府のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
担当者は「道頓堀川はヘドロがたまり、酸欠状態になっていたが、ウナギや餌となる生物が生息できるまでに水質が改善したことが分かった」としている。
道頓堀川は大阪市の繁華街を流れる全長約2.7キロの1級河川。川に架かる戎橋は江崎グリコの電光看板とともに観光名所となっている。水質改善の理由について研究所の山本義彦主任研究員は「市による下水道の整備」などを挙げた。
研究所によると、JR難波駅の北側の流域で昨年11月、11匹捕獲した。ニホンウナギは日本や韓国、中国など東アジア一帯に生息するウナギの一種で、道頓堀川での学術調査による捕獲は記録上初めてという。
捕獲したウナギは10日から研究所生物多様性センター(大阪府寝屋川市)で展示を始めた。〔共同〕
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