関西電力送配電、過不足の料金計算に誤り 事業者向け

関西電力傘下の関西電力送配電は9日、電力の発電量や需要量が事前の計画通りではなかった場合に発電事業者や小売事業者が精算する「インバランス料金」の算定に誤りがあったと発表した。計算に必要な一部の料金データが欠けていたという。誤請求があった期間は2021年6月から22年3月分までで、詳細を今後調査する。
同日、経済産業省から報告を求められた。誤請求は関西エリアだけでなく全国が対象で、電力の実需給1時間前まで開かれる「時間前市場」を通じて調達した電力量を、料金の算定に計上できていなかった。一般の消費者には影響がなく、関西電力送配電と発電・小売事業者との間で精算する額が多すぎたり、少なすぎたりした可能性があるという。
関西電力送配電では新電力の顧客情報を漏洩し、関西電力の小売部門が情報の一部を営業活動に使った問題も発生している。