/

表情豊かな一瞬狙い19年 旭山動物園の名物写真家

水中で大きく口を開ける母に、張り合うように小さな口を開くカバの子ども。北海道旭川市のカメラマン、今津秀邦さん(52)が、同市の旭山動物園のポスター写真を19年撮り続けている。同園のテーマ「伝えるのは、命」にぴったりの、表情豊かな瞬間を捉えた。

今津秀邦さんが撮影した2021年度のカバの母子のポスター(旭川市旭山動物園提供)=共同

写真家だった父に連れられ、子どもの頃から道内のハクチョウやキツネなどを撮って回った。高校時代には地元の写真大会で受賞するほどだったが、夢は映画監督で、日本映画学校(現日本映画大学)に進学し、3年間演出や脚本作りを学んだ。

卒業後は東京の映像会社に就職。だが、間もなく父親が亡くなり、実家の写真店を継ぐことになった。

地元の縁もあって旭山動物園の仕事を受けるようになり、ホッキョクグマやエゾシカなどさまざまな動物を撮り続けた。2005年度のポスターでは、床から天井まで貫いたトンネル状の水槽を泳ぐアザラシと、それを見つめる小さな女の子を一枚に収め、大きな反響があった。

最初はアザラシだけで撮影したが、人物が入った方がいいと、めいを水槽のそばへ連れていったという。「見る人と生き物が対面するという動物園の本質が表現でき、理想以上の写真が撮れた」と振り返る。

本来の夢の映画監督については、09年公開の映画「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」でスタッフとして参加。17年には自ら監督を務め、北海道の野生動物たちを、キツネの親子を中心に取り上げたドキュメンタリー映画「生きとし生けるもの」を公開した。

動物を撮影するこつについて、今津さんは「可能な限り彼らの目線の高さでカメラを構えること。背景の写り方も動物から見えている世界に近づき、臨場感が生まれる」と話した。〔共同〕

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン