メタバースで京都体験 京都市や大津市が新企画

京都市や大津市などは、仮想空間「メタバース」と現地での体験の双方向から京都周辺の観光地を味わう新企画を今秋から始める。利用者は仁和寺や平安神宮といった歴史的建造物などを舞台に、バーチャル世界との融合を体験できる。映像会社のネイキッド(東京・渋谷)が主催し、京都市と大津市が共催、京都府宇治市が後援する。
企画名は「NAKED GARDEN -ONE KYOTO-」。仮想空間のみの参加も可能で、メタバースを通じた体験者数は10万人を想定している。例えば、新企画に先立ってネイキッドが二条城を舞台に手掛けるイベントでは、仮想空間上で利用者が花火を打ち上げることができる。現地の観光客はプロジェクションマッピング上で仮想空間から打ち上げられた花火を観賞できるという。
メタバースへの参加にはネイキッドへの会員登録が必要で、なかには有料のコンテンツも含まれる。京都市の門川大作市長は「まだ海外からの観光客が少ないなか、バーチャルのなかで京都の秋を楽しんでもらいたい」と話している。
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