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任天堂の4~9月、純利益2304億円 「あつ森」超え

(更新)

任天堂が8日発表した2022年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比34%増の2304億円だった。「あつまれ どうぶつの森」のヒットや巣ごもり需要を受けた20年4~9月期(2131億円)を超え、4~9月期では過去最高となった。円安による為替差益が寄与したほか、ソフト販売が堅調だった。一方で「ニンテンドースイッチ」は半導体不足で生産に苦戦しており、23年3月期通期の販売見通しを1900万台と従来予想から200万台引き下げた。

4~9月期の売上高は前年同期比5%増の6569億円だった。スイッチの販売台数は19%減の668万台と苦戦したが、海外売上高比率が8割近いこともあり、円安で647億円の増収効果があった。9月に発売した「スプラトゥーン3」の世界販売が790万本になるなどソフト販売は堅調で、4~9月の販売本数は2%増の9541万本だった。

ハードの苦戦もあり4~9月期の営業利益は2203億円と前年同期から横ばいだったが、豊富な手元資産のうち、ユーロ建てやドル建ての資産の評価益が純利益を大きく押し上げた。営業外収益で764億円の為替差益を計上した。

23年3月期の業績予想も引き上げた。連結純利益は前期比16%減の4000億円になる見通し。従来は29%減の3400億円を予想していたが、600億円上方修正した。期末の想定為替レートを従来の1ドル=115円から1ドル=135円に見直した。売上高は3%減の1兆6500億円になる見通しで、500億円上方修正した。

一方でスイッチの販売見通しは引き下げた。従来は通期で前期比9%減の2100万台と予想していたが、18%減の1900万台に下方修正した。夏場は例年、かき入れ時の年末商戦に向けてハードを作りだめする時期だが、「7~8月に計画通りの生産ができず、年末商戦向けの生産に深刻な影響を与えた」(古川俊太郎社長)という。

9月以降はスイッチの生産が回復していると説明する。ただ、欧米向けは生産拠点のあるアジアから航空輸送して巻き返しをはかるものの、供給が追いつかず「ホリデーシーズンを含めて下半期のハードの販売は前年を下回る」(古川社長)とみる。

通期のソフトの販売見通しは据え置いた。前期比11%減の2億1000万本になる見通しだ。ただ、今月18日に発売されるポケットモンスターの新作は「今期中に1500万本以上の販売が狙える」(東洋証券の安田秀樹氏)とされるなど、有力タイトルもある。

また、8日に、ディー・エヌ・エーと23年4月に共同出資会社を設立すると発表した。資本金は50億円で、任天堂が80%、ディー・エヌ・エーが20%出資する。任天堂はゲームなどの購入に必要なID「ニンテンドーアカウント」を2億5000万人分以上抱えており、同IDを活用した新規ビジネスを検討するとしている。新会社ではスマホゲームは開発しない。両社は15年から業務・資本提携をしている。

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