滋賀、大規模接種7月開始 福祉や警察・消防ら6万人に

滋賀県の三日月大造知事は8日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を7月10日ごろに開設すると発表した。介護や保育など福祉職員、警察・消防、教員ら64歳以下の6万人を対象とする。県内に南部と北部の2会場を設け、1日に計1000人に接種する。三日月知事は「まずは市町による高齢者接種を支援し、メドが立ってから大規模接種に移行する」と強調した。
県内のワクチン接種を2段階で進める。第1段階では高齢者32万人を対象にした県内19市町の接種を支援する。離職した潜在看護師に呼びかけて希望者を募り、市町にマッチングする「ワクチン接種サポートナースプロジェクト」ではすでに448人が登録した。現状では全市町が7月末までに完了すると回答しているという。
県による大規模接種は第2段階と位置づける。7月1日に予約を開始し、4カ月ほどの接種期間を見込む。打ち手は県立病院や滋賀医科大学(大津市)の医師のほか、サポートナースなどで確保する。米モデルナ製のワクチンを使う。
県は8日、企業や大学による「職域接種」を促進するために庁内に相談デスクを開設した。電話で制度の説明などに対応する。すでに数件の相談があるという。三日月知事は「職域接種として県庁内の診療所で県職員らの接種を検討する」ことも明らかにした。

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