持続可能な文化財保存探る 文化庁、修理センター設置へ
文化庁京都移転 どう変わる㊥
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奈良県吉野町ののどかな山あいにある福西和紙本舗。六代目の福西正行さん(61)は朝6時から夕方まで毎日休みなく紙を漉(す)く。作業場で簀桁(すげた)にくみ上げた紙料液を何度も縦に揺すり、落ち着くと横に揺すり、最後は紙料液を中央で合わせる。こうしてできた横145センチ縦32センチの紙を簀からはがし積み上げる。1日180枚作るという。
福西和紙本舗が作る和紙は宇陀紙と呼ばれ絵画、書跡、古文書などの修復...