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不二製油、大豆加工副生物で土壌汚染浄化剤 3~4割安く

不二製油は12日、大豆を食品原料に加工する際に発生する副生物の大豆ホエーを使った土壌汚染の浄化剤を発売したと発表した。化学メーカーなどの従来品に比べ、効果は同等だが3~4割程度安いという。工場跡地などを再開発する事業者向けに販売する。大半を廃棄していた副生物を環境問題の解決に役立てる。

製品名は「ソイビオMA」。不二製油が生産し、化学品専門商社の昭栄薬品が販売する。大豆ホエーは大豆からたんぱく質を分離する過程などで発生する成分で、ヨーグルトの上澄み(乳清)に似た副生物。糖質やたんぱく質などの栄養分が豊富で、地中の微生物を活性化させる効果がある。土壌汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)や油を分解する働きを強める。

大豆ホエーは飼料向けなどに使われることがあったが、生の状態では保存が難しく産業用での利用は限られていた。大半は食品廃棄物となり、有効活用できていなかった。不二製油は大豆ホエーを加熱・濃縮して長期保存を可能とした。生産過程の副生物を活用することで、化学的な製造が必要だった従来品に比べてコストを抑えた。

工場跡地を商業施設などに転用する際、土壌の汚染レベルを環境基準を下回るまで改善する必要がある。同社の実証実験でVOCで汚染された土壌に使用したところ、約3カ月半で基準を下回った。「従来品と同等の効果をもつ」という。

不二製油グループ本社は、大豆たんぱくの研究に積極的で、代替肉の開発などを食肉大手と競っている。生産過程で発生する副生物の活用は「新事業の発掘とともに環境課題の解決上、挑戦する価値がある」(同社広報)としている。

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