近鉄GHD、「空飛ぶクルマ」新興に出資 南海も提携

近鉄グループホールディングス(GHD)は7日、空飛ぶクルマを開発するスタートアップ、スカイドライブ(愛知県豊田市)に出資したと発表した。出資額は5億円で、出資比率は非公開としている。スカイドライブが製造する機体を活用し、大阪や伊勢志摩などで運航を目指す。発着ポートの運営や運航管理などで鉄道事業のノウハウを生かせるとみている。
空飛ぶクルマは2025年国際博覧会(大阪・関西万博)での実用化を目指し、騒音の調査や制度などの検討が進んでいる。近鉄グループとスカイドライブは2021年に関西電力などと共同でドローンを使い、潮風の影響やバッテリーの消費速度などの実験をしていた。運航が実現すれば、近鉄グループが観光資産を所有する伊勢志摩などでポートを整備したり、観光客などを想定してサービスを展開したりすることも検討する。
南海電気鉄道も同日、スカイドライブと連携協定を結んだと発表した。機体の運航やチケット販売の方法などを検討する。大阪や和歌山の沿線や商業施設で運航を実現したい考えだ。
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