大阪メトロ、万博へ自動運転「レベル4」バス実験

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は7日、NTTコミュニケーションズなど6社と自動運転バスの実証実験を実施すると発表した。専用のテストコースで一定の条件で運転を完全自動化する「レベル4」の走行を試す。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)の交通手段として導入を目指す。
期間は12月1日から23年1月31日まで。万博会場を想定した舞洲(まいしま)の1周約400メートルの専用コースを使い、完全自動運転で信号に合わせて発進や停止する。高速通信規格「5G」を利用し、遠隔から運行状況を監視し車両を操作する。
コース周辺の公道では全地球測位システム(GPS)を活用し、運転手が乗車し状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」走行も実験する。GPSを受信しづらい場所では道路に特殊な塗料を塗り、それを認識・追従する形の自動運転に取り組む。
同社は22年3~4月に関西電力やNTTドコモなど9社と自動運転バスの実証実験を実施していた。今回は完全自動運転や車両の遠隔操作など新たな仕組みを試す。