宝酒造、「澪」リニューアル 新作も投入で新規開拓狙う

宝酒造はスパークリング清酒「澪(みお)」をリニューアルする。フルーティーさを引き出す2種類の成分を増やし、より華やかな香りや味わいに仕上げた。3月から順次、パッケージも刷新した新しい商品に切り替える。甘さを控えめにした新作「澪<CLEAR>」も3月14日に発売し、新たな顧客層の開拓を目指す。
2011年発売の澪は累計販売が9000万本(300ミリリットル換算)を超えるヒット商品。一般の日本酒に比べると、購入者に占める若年層の割合が高く、特に20〜30歳代の女性に人気があるという。海外での販売も好調に推移しており、21年度の輸出量は12年度の約7倍に達している。
人口減少や若者の酒離れなどを背景に国内での酒類販売が落ち込むなか、宝酒造は澪を「日本酒のおいしさを知ってもらう入り口」と位置づけており、リニューアルを機に販売をてこ入れする考え。澪の英語版サイトを近く開設するなどし、グローバルブランドに育てていく。
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