関西景気「持ち直し」で据え置き 日銀の2月判断

日銀大阪支店は7日、関西の2月の景気判断を「持ち直している」とし、3カ月連続で据え置いた。個人消費や設備投資は好調なものの、輸出では中国向けなどで弱い動きが続いており、総括判断は横ばいとした。
項目別では、個人消費がインバウンド(訪日外国人)の増加で百貨店などの売り上げが伸びている。設備投資も増加が続いているが、輸出では中国のスマートフォンやパソコン需要の減少によって電子関連部材が伸び悩んでいる。
国内の長期金利の上昇(債券価格の下落)に伴い、関西の地銀が保有する国内債券の含み損が膨らんでいる。高口博英支店長は「金融機関は十分な自己資本を持っており、大きな問題が経営上起こっている状況にはない」との見方を示した。