和歌山県、トルコ震災で義援金募る 島精機も社内で
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和歌山県は7日、トルコ東南部で発生した地震に対応して義援金の募集を始めた。同県は1890年に串本沖で起きたトルコ軍艦「エルトゥールル号」遭難事故で地元住民が行った献身的な救援活動をきっかけにトルコとの交流が続いている。
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紀陽銀行県庁支店に「和歌山県トルコ震災を支援する会」の名義で口座を開設するとともに、県庁正面玄関横には募金箱も設置した。集まった義援金は駐日トルコ大使館に贈る。同県は「2020年のトルコ沖での地震の際にも794万円の義援金を贈った」(国際課)。
また、島精機製作所は島正博会長が22年8月にトルコの在和歌山名誉総領事に就任しており、社内で募金を始めた。トルコは横編み機の有力な出荷先で2万台以上を輸出している。同社は「代理店を通じ現地の情報収集に努め、被災された顧客などの復旧を全力でバックアップできる体制を整えている」としており、島会長は「トルコ共和国の皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます」とコメントした。