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17年前の小3女児殺害、被告に無期懲役 岡山地裁判決

(更新)

岡山県津山市で2004年9月、小学3年の女児(当時9)を刃物で殺害したとして、殺人などの罪に問われた無職、勝田州彦被告(43)の裁判員裁判の判決で岡山地裁(倉成章裁判長)は6日、「極めて残酷な犯行」と求刑通り無期懲役を言い渡した。無罪を主張する弁護側は即日控訴した。

事件で凶器は発見されず、被告のDNA型や指紋などの物証が見つかっていない中、被告が捜査段階で殺害を認めた際の自白の信用性が争われた。被告はその後否認に転じたが、判決は関係証拠から自白内容は信用できるとして「被告が女児を殺害した犯人」と認めた。

事件は未解決の状況が長く続き、約14年後の18年5月に被告が逮捕された。検察側は自白の様子を録音・録画した映像の内容を読み上げる異例の立証を行い、自白は信用できると主張。弁護側は、自白は作り話で「被告と犯行を結び付ける客観証拠はない」と反論していた。

判決は取り調べに誘導はなく「首を絞め刃物を左手で腹に刺し右手に持ち替えて胸を3回刺した」とする自白内容は遺体の傷の数や形など客観的事実と一致していると指摘。「実際に体験した犯人だからこそ殺害態様を供述できたと考えるのが合理的だ」と判断した。

被告が女児を追跡したと説明した経路は実際の女児の下校経路と一致し、被告が自ら描いた女児宅の間取り図も客観的状況に符合するとした。その上で「女児の苦痛や恐怖は計り知れず、将来を絶たれた無念さは察するに余りある。被告に反省の様子はなく更生の可能性も乏しい」と述べた。

地裁は自白した際の録音・録画映像を証拠として認めなかった。裁判員への過度な印象を与える可能性を考慮したとみられる。検察側は映像の内容を文字化した「反訳書」を読み上げ、映像のコマ割り静止画を示した。〔共同〕

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