SCREEN、燃料電池部材「MEA」を量産
半導体製造装置大手のSCREENホールディングス(HD)傘下のSCREENファインテックソリューションズ(京都市)は6日、燃料電池に使う膜電極接合体(MEA)と呼ぶ部材の量産を始めたと発表した。2020年から小規模に生産して販売していた。このほど滋賀県彦根市の工場に専用ラインを設けた。触媒の塗工技術などの強みを生かして成長市場の取り込みを目指す。
MEAは水素と酸素を反応させる触媒などからなる燃料電池の重要部材だ。従来のMEAはシート状の素材に触媒を塗って作るものが中心だった。SCREENではロール素材に巻き取りながら高速に生産できるのが特徴で、量産化でコストを削減できるとみている。販売は三菱商事子会社の三菱商事RtMジャパン(東京・千代田)と提携し、電機メーカーなどを開拓する。
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