関西スーパー、1株1518円で買い取り オーケーと合意
(更新)
関西スーパーマーケットは6日、食品スーパーのオーケー(横浜市)など一部株主からの株式買い取り請求について、1株1518円で買い取ると発表した。関西スーパーは2021年10月の臨時株主総会、その後の法廷闘争を経て、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)傘下の食品スーパー2社と経営統合した。オーケーは同日、「司法判断を仰いで長引くより、協議で妥結した方が合理的だ」とし、この価格で売却すると発表した。
関西スーパーの買い取り価格は6日終値より5割高い。オーケーの提示していたTOB(株式公開買い付け)価格の2250円は下回るが、同社は16年に関西スーパー株を1100円程度で取得していた。オーケーは統合を認める最高裁の判断を受けて、関西スーパーの買収を断念し、約8%保有する同社株の買い取りを求めていた。

関西スーパーの提示価格は、臨時株主総会の翌取引日から、それぞれの株主が買い取り請求権を行使した日までの株価終値の平均値(加重平均)を算出し、そのなかで最高値とした。オーケーなど15人の株主が買い取りを請求しており、すべて1518円で合意した場合、約74億円の資金が必要になる。
会社法では、株主総会で企業再編に反対した株主に、保有株式の買い取りを請求できる権利を定めている。オーケーなど一部の株主がこの権利を行使し、関西スーパーに買い取りを求めていた。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)