琵琶湖岸に流転の水城 坂本・大津・膳所、天下人の戦略
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琵琶湖は古来、京都と日本海を結ぶ水上交通路で、現在の大津市周辺は水運と陸運の重要な結節点だった。戦国時代末期、この地にまず織田信長が坂本城の築城を命じた。その後、豊臣秀吉は坂本城を廃して大津城、徳川家康は大津城を廃して膳所(ぜぜ)城を築かせた。この間わずか30年。3つの水城は天下人が代わるたびに、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返して湖岸を流転した。
今年1月、今村翔吾さんの歴史小説「塞王(さい...
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