ファーマフーズが明治薬品買収 機能性食品などを強化
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ファーマフーズは6日、医薬品の製造販売を手掛ける明治薬品(東京・千代田)を買収すると発表した。ファーマフーズが31日付で明治薬品の発行済み株式の3分の2以上を取得し、子会社化する。取得額は15億~23億円を見込む。機能性食品などの生産面や販売面での相乗効果を狙う。
ファーマフーズは「GABA(ギャバ)」など食品向けの機能性素材を開発しており、明治薬品が製造する健康食品の付加価値につなげる。明治薬品が強みを持つドラッグストアや越境電子商取引(EC)などの販売網をとりこみたい狙いだ。
明治薬品は富山県内に3つの工場を持つ。ファーマフーズは工場を活用して、将来的には医薬品や健康食品などを自社製造したい考え。6日に記者会見したファーマフーズの金武祚社長は「明治薬品は歴史のある会社。5年以内に200億円の増収効果を期待している」と述べた。
ファーマフーズは成長戦略の一つにM&A(合併・買収)を位置づけており、2016年には化粧品大手のポーラ・オルビスホールディングスの販売会社を買収した。買収額は今回が最大だという。
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