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上新電機、22年3月期純利益28%減 巣ごもり一巡

家電量販の上新電機が6日に発表した2022年3月期連結決算は、純利益が前の期に比べ28%減の63億円だった。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要が一巡したほか、夏季の天候不順などで、消費者の購買意欲の低下も響いた。

売上高は9%減の4095億円、営業利益は46%減の88億円だった。前の期には政府から1人10万円支給された特別給付金の一部が家電製品の購入に回る特需があったが反動が出た。家電製品の売り上げは前の期比11%減となった。製品別ではテレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの大型家電は軒並み前の期を下回った。一方、高速通信規格「5G」向けスマートフォンの普及が追い風となり、携帯電話は前の期比21%増となった。

新型コロナ禍の緊急事態宣言やまん延防止の発令に伴い、店舗の来店客数も減少した。店頭での売り上げは同9%減の3246億円だった。一方、電子商取引(EC)事業は生活用品などが伸び、同6%増の758億円だった。

23年3月期の連結売上高は前期比3%増の4200億円、純利益は同10%増の70億円になる見通し。6日に記者会見した金谷隆平社長は「生活必需品の家電商品は潜在化した一定の買い替え需要が下支えになる」と認識を示したうえで、「サプライチェーンの混乱に伴う在庫管理や原材料高に伴う製品価格の上昇リスクもある」と話した。

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