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通園バス内で女児死亡 業過致死容疑で家宅捜索、県警

(更新)

静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん(3)が通園バスに取り残され死亡したことを受け、県警は6日、同園など関係先を業務上過失致死の疑いで家宅捜索した。降車時の車内点検や園内での出欠確認に問題があったとみて詳しい経緯を調べる。

捜査関係者によると、園側は県警に「園児をバスから降ろす際に車内を十分に確認しなかった。バスは施錠した」という趣旨の説明をしているという。

理事長兼園長(73)は6日朝、自宅前で「警察が事情聴取しているので(何も話せない)。すみません」と話した。捜査関係者によると、5日は本来のバス運転手が休暇を取ったため、理事長が代わりに運転した。

県警によると、5日午後2時10分ごろ、バスの車内で意識を失っている千奈ちゃんを職員が見つけた。千奈ちゃんはその後、搬送先の病院で死亡が確認された。熱中症の疑いがあり、県警は司法解剖して死因の特定を進める。

千奈ちゃんは同日午前8時50分ごろにこのバスで登園したが、下車せず、約5時間にわたり置き去りにされたとみられる。バスは定員18人のバンタイプで、園の敷地から離れた屋外の駐車場に止めるため、車内から救助を求めても職員が気付けない可能性がある。

永岡桂子文部科学相は6日の記者会見で「このような悲劇が繰り返されないよう、送迎バスの安全確保に努めたい。内閣府や厚生労働省と連携し、注意喚起を行う」と述べた。

昨年7月には福岡県中間市の保育園で送迎バスに取り残された男児が死亡する事件が発生。幼稚園を所管する文科省は同年8月に厚労省などと、バス乗降時の人数確認などを求める通知を出していた。〔共同〕

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