エスカレーターでマスクせずせき、間隔3段で感染減

エスカレーターでマスクを着けずにせきをした場合、新型コロナウイルスを含む飛沫が周囲にどう広がるかコンピューターで試算した結果を京都工芸繊維大などのチームが5日までに発表した。上りの方が後ろに並ぶ人の感染リスクは高く、チームは「間隔を3段空けるとリスクを十分下げられる」としている。
チームは身長175センチの男性計10人がエスカレーターに1列に並び、最前列の人が前方にせきをした状況を想定。1.5ミリ以下の飛沫がどう広がるか計算した。
下りでは飛沫はすぐに上昇し、人の上を通り過ぎたが、上りでは腰付近まで落ちた後に再浮上し、人の間を長時間浮遊した。山川勝史教授(流体力学)は「人が動くと気流が複雑になって飛沫が拡散するため、距離を空けることが大切だ」と話した。
今回の試算はマスクを着けない前提だが、適切に着用すれば周囲に広がる飛沫の量を大幅に減らせるという。〔共同〕

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