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クボタ、農業変える「夢のトラクタ」(古今東西万博考)

1970年・大阪

冷暖房、四輪駆動と当時の最新技術を取り入れた

クボタは1970年の大阪万博のクボタ館で「夢のトラクタ」を展示した。「農作業を快適に」という思いから、当時は住宅にすら普及していなかったエアコンを完備。50年の時を経て2020年にはトラクターの新たなコンセプトモデルを発表した。人工知能(AI)を搭載し、無人運転の実現を目指すなど大きな進化を遂げる。

夢のトラクタはスポーツカーのようなデザイン。実物は残っておらず、資料もほとんどない。クボタの研究開発本部で外観デザインの責任者を務める東川嘉孝さんは「従来の製品とは一線を画す。まさに夢を形にしたデザイン」と話す。

見た目だけでなく技術も最先端だった。人が乗る「キャビン」のエアコンは、1981年ごろから普及し、今ではトラクターでは当たり前に。農家は真夏や真冬でも快適に作業できるようになった。

2020年に発表したトラクターのコンセプトモデルは自動運転を実現

農家の高齢化や担い手不足など農業を取り巻く環境は大きく変わった。クボタは創業130年の節目である2020年に新しいコンセプトモデルを発表。SF映画に登場しそうなデザインだがモチーフは牛だ。農家にとって頼れる存在で、家族のように大切にされた牛のように未来の農家を支える機械を目指した。

AIを活用し、完全無人で自動運転が可能だ。電動化で環境にも配慮する。東川さんは「農業をわくわくするものにしたいという思いは夢のトラクタと一緒だ」と説明する。

世界の人口増加に伴う食糧需要の拡大で農業の重要性は高まる。同業のヤンマーや米ディアも次世代の農機を開発するなか、未来の農業はどう変わるのだろうか。(斎藤さやか)

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