島津製作所4~6月、営業利益24%減 供給網が影響
島津製作所が5日発表した2022年4~6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比24%減の94億円だった。主力の計測機器の需要は好調に推移したが、中国のロックダウン(都市封鎖)の影響でサプライチェーン(供給網)が乱れたほか、半導体や電子部品などの部材が高騰した影響が大きかった。
円安が売上高ベースで約70億円の押し上げ要因となり、売上高は5%増の986億円となった。純利益は為替差益が22億円の押し上げ要因でほぼ横ばいの86億円を確保した。
事業別に見ると、計測機器事業はヘルスケア分野向けに液体クロマトグラフの需要が堅調で、売上高は1%増の617億円だった。一方、部材費の高騰が影響し、営業利益は24%減の83億円。産業機器事業は半導体製造装置向けのターボ分子ポンプの需要が好調で、売上高は13%増の146億円、営業利益は5%減の12億円だった。
23年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の4550億円、純利益は4%増の490億円を見込む。
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