年末年始の移動、関西私鉄5社52%増 空の便も回復

関西大手私鉄5社の年末年始(2021年12月31日~22年1月3日)の定期外輸送人員数は、前年度比52.4%増と大幅に回復した。関西3空港を発着する空の便でも日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の年末年始(21年12月25日~22年1月4日)の国内線旅客数は2社合計で同86%増えた。初詣や帰省などの移動が戻り、高速道路の利用も新型コロナウイルス禍前の水準に近づいた。
近畿日本鉄道では終夜運転を2年ぶりに再開。大阪や名古屋から伊勢方面に向かう特急「ひのとり」も大みそかに終夜運転を行い、一部列車は満席だった。京阪電気鉄道では伏見稲荷駅や石清水八幡宮駅で乗降客が増加した。

航空便はほとんどの路線で回復した。関西国際、大阪国際(伊丹)、神戸の3空港を発着するANAの国内線旅客数は20年度比1.7倍の29万5366人だった。コロナ禍前の19年度比で7割の水準。JALは関空と伊丹を発着する国内線で20年度比2.2倍の23万4168人、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは関空発着で2.4倍の10万1349人だった。
西日本高速道路(NEXCO西日本)では21年12月28日~22年1月4日の1日平均交通量は西日本管内の主な区間で20年度比1.5倍の4万900台だった。19年度比では94%とコロナ禍前の水準に近づいている。