日本電産・永守氏「偏差値主義、間違い」運営大学入学式

京都先端科学大学を運営する学校法人永守学園(京都市)理事長の永守重信日本電産会長は3日、同大学の入学式で「日本の大学教育は間違っている。偏差値ブランド主義で受験勉強に時間を費やしている」とあいさつした。そのうえで「いい人材を輩出して、偏差値ブランドではない一流大学にする」と語った。
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京都先端科学大は京都学園大学を前身とし、2018年に永守氏が運営法人の理事長に就任した。19年4月から現名称で運営しており、21年4月1日付で京都学園中・高を運営する学校法人京都光楠学園(同市)を合併し、中高大一貫校となった。永守氏は22年にも技術者出身の企業経営者を育てる狙いでビジネススクールを設ける考え。医学部を設置する構想も描く。
永守氏は今後社会で必要とされる人材は「プロアクティブ(率先的)、プロフェッショナル(専門的)、プロダクティブ(生産的)な3P人材だ」と指摘。「皆さんの人生はこれから。変化に乗り遅れれば人生にも乗り遅れる」と入学生を鼓舞した。