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金メダルの光と輝き 素材は「都市鉱山」から

点描 1964→2021

(更新)
左右が勝利の女神を刻んだ表側、中央が裏=東京2020組織委員会提供

今大会、日本初の金メダルは24日、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手が獲得した。新型コロナウイルス対策として導入されたルールに従い、自ら首にかけた栄光の証し。誇らしげに示すと、その表面には翼を持つ女性の姿がくっきりと刻み込まれていた。

ギリシャ神話に登場する勝利の女神、ニケ。空から船のへさきに降り立ったさまを表したパリ・ルーヴル美術館所蔵の彫像「サモトラケのニケ」で知られる。有翼の女神は1928年のアムステルダム大会からメダル表側のデザインとして規定された。

裏側も68年メキシコ大会まで群衆にたたえられる勝者で統一されていた。72年ミュンヘン大会以降は開催都市が決められるようになり、回ごとに趣向が凝らされた。

64年の東京開催でかなわなかった大会独自のデザインを今回、大会組織委員会が一般に公募。大阪市のデザイナー、川西純市さん(53)のアイデアが選ばれた。

64年東京大会の金メダルも大阪市の造幣局で製造された=共同

テーマは「光と輝き」。多様性と調和を表した組市松紋のエンブレムを「光の欠片が集まり、つながっていく形」(川西さん)で包み込んだ。

素材は使用済みの携帯電話や小型家電などから取り出すレアメタル(希少金属)に求めた。全国の「都市鉱山」から金約32キロ、銀約3500キロ、銅約2200キロを「採掘」し、造幣局(大阪市)が製造した。

前回の東京大会で日本勢が勝ち取ったメダルは29個。2016年リオデジャネイロ大会が41個で最多だった。

共生社会や持続可能性など様々な理念が込められた東京五輪のメダル。日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)による予測モデルに基づいた予想では、日本の獲得数が過去最多の56個に達するとの結果が出ている。

(中川竹美)

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