京都市バス・地下鉄の利用客32%減 20年度

京都市交通局は4日、2020年度の市バス・市営地下鉄の1日あたりの利用客数が19年度比32%減の51万5千人だったと発表した。運賃収入は市バスは19年度比で60億円減収、地下鉄は88億円の減収だった。また21年度もまん延防止等重点措置や3回目の緊急事態宣言が適用され、4~5月は19年度から大きく落ち込んでおり危機的な状況が続く見通しだ。
20年度の市バスの1日あたりの利用客数は19年度比31%減の24万8千人、地下鉄は同33%減の26万7千人だった。特に地下鉄事業は厳しく、経営改善についての計画策定が義務付けられる経営健全化団体となるのが避けられない見通しだ。
京都市交通局は抜本的な改革を迫られている。減便にともなう人件費削減など支出を抑制するとともに、運賃収入などを確保するため10月にバス・地下鉄の1日フリーパスなど割引乗車券を値上げする。市営地下鉄と市バスの共通乗車券「トラフィカ京カード」や「昼間回数券」は廃止する。
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