京都の緊張感、美しい文化の土壌に 書家・石川九楊さん
関西のミカタ
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■書家の石川九楊さん(77)は幼少から書に親しんできたが、1963年の京都大学進学と同時に書道部に入部、前衛的な書を志すようになった。豊かな歴史や文化に触れる中で、書だけではなく精神的に開化させてもらった場所が京都だと振り返る。
生まれ育った福井県から出てきて、まっさきに驚いたのはお菓子屋さんの店頭に平然と藤原定家の軸が飾ってあったこと。京都に住んでいる人はずるいなと思った。学校で一生懸命勉強し...
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