大阪市全域の路上喫煙禁止、25年1月にも 市長方針

大阪市の松井一郎市長は4日の市議会で、市内全域での路上喫煙の禁止について2025年1月をめどに実施する方針を明らかにした。議会終了後、25年4月に開幕する国際博覧会(大阪・関西万博)を踏まえ、「健康をテーマにした万博を実施する自治体として、受動喫煙のない大都市を目指していきたい」と記者団に述べた。禁止区域での喫煙所整備を進める考えも示した。
市は現在、条例で主要駅周辺などで路上喫煙を禁止しており、違反者には1000円の過料を科している。禁止区域以外では、路上喫煙をしないよう努力義務を定めているが、罰則はない。禁止区域を変更する場合は有識者らでつくる市の対策委員会に諮問し、審議が必要となる。