大阪メトロ、梅田駅に週替わり店舗 顔認証決済も実験

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は4日、梅田駅の案内カウンターの跡地を活用して持ち帰り専門店を11日に開くと発表した。一週間ごとに出店者を替え、全国のスイーツや総菜、雑貨などを売る。通勤通学などの駅利用者の需要を取り込んで非交通事業を強化する。同店では、マスクをつけたままでも識別できる顔認証決済を実験する。
御堂筋線の北改札前に面積26平方メートルほどの店舗を設ける。営業時間は午前11時から午後9時まで。店舗に隣接した場所にキャッシュレス決済専用の冷蔵自販機を設置し、店舗で販売する商品の一部を営業終了後の午前0時まで販売する。日曜日は店舗・自販機ともに午後8時まで営業する。同社が直営の販売店を運営するのは初めて。
自販機には人工知能(AI)カメラを内蔵し、自動で購入者の年齢や性別、購買情報などを取得する。時間帯ごとの販売傾向を分析し品ぞろえを変更するなど効率的な販促につなげる。

NECの技術を使い、顔認証決済の実証実験も実施する。利用者は専用サイトから顔写真やクレジットカード情報などを登録すると、マスクをしたまま非接触で決済できる。
大阪メトロは2022年夏にも同様の店舗をなんば駅で開業予定。このほか自社の駅ナカ以外への出店も視野に入れる。
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