やさしいニュース解説 関西の鉄道、旅行需要喚起に力
新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた旅行需要を回復させようと、関西の鉄道会社など観光関連業者が様々な商品を発売している。南海電気鉄道では高野山駅までの往復乗車券や高野山内のバスのフリー乗車券などをセットにした「高野山・世界遺産きっぷ」を販売しており、通常よりも割安な料金に設定されている。2022年夏に発売されて話題を集めたのがJR西日本の「サイコロきっぷ」。専用アプリでサイコロを振ると、大阪市内発着で北陸から九州まで複数の駅のなかから行き先が決まる。料金は5000円で最大8割引きになるケースもあるという。好評のため1月27日でエントリーを締め切っており、販売は12日まで。コロナ禍で激減した人流は回復しつつあるが、鉄道利用者はコロナ禍前の水準まで戻っておらず、各社は知恵を絞った新商品やサービスによって需要喚起に取り組んでいる。
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