VCのザシードが対面イベント 渋谷に起業家など400人

ベンチャーキャピタル(VC)のザシードキャピタル(東京・渋谷)は3日、渋谷でスタートアップが集うイベントを初めて開催した。起業家などスタートアップ関係者が200人、VCなど投資家が130人など計約400人が集まった。近年は新型コロナウイルスを背景にオンライン配信を組み合わせるケースが多かったが、スタートアップの対面イベントに活気が戻ってきた。
登壇者は海外でスタートアップが成功する方法などを話し合った。米国でホテルの空き部屋などを借りられるサービスを展開するAnyplace(エニープレイス)の内藤聡・最高経営責任者(CEO)は「米国ではインドや中国、韓国の第二世代、第三世代が活躍している。(日本人は)数が足りない」と指摘した。
スタートアップは起業家や投資家が集うイベントを通じて人脈を広げる「ネットワーキング」を重視している。ザシードキャピタルの廣澤太紀代表は「リアルのイベントに参加したくて皆がうずうずしていた。資金調達や起業の意思決定をして欲しい」と話す。24年にも同様のイベントを開催する予定で、廣澤代表は「まずは10年間続けたい」と意気込む。
イベントには米ウーバー・テクノロジーズの創業期に出資した実績もある米著名投資家のジェイソン・カラカニス氏も登壇した。