京都府、新型コロナ「BA.5対策強化宣言」発令へ

京都府の西脇隆俊知事は3日、記者団の取材に対し、新型コロナウイルスの派生型「BA.5」の感染拡大防止に向けた「BA.5対策強化宣言」を発令する考えを明らかにした。4日にも対策本部会議を開き、宣言の発令を正式に決定する。府民には新たな行動制限は求めず、基本的な感染対策の徹底を改めて呼びかける。
西脇氏は発令を決めた理由として医療現場や発熱外来が逼迫していることなどを挙げ、「宣言をすることで危機意識を府民や事業者と共有したい」と述べた。一方で「強い行動制限は求めない」として、高齢者の外出自粛などは呼びかけない考えも示した。具体的な内容は対策本部会議で決める。
政府はBA.5対策強化宣言の要請基準を「病床使用率がおおむね50%超」などとしている。府の1日時点の病床使用率は49.3%、人工呼吸器の装着など高度な治療を必要だとする府独自基準の高度重症病床使用率は23.5%と医療提供体制が逼迫しつつある。

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