コロナ感染の妊婦、産婦人科駐車場で遠隔診療 京都

京都府の西脇隆俊知事は3日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの軽症や無症状の妊婦が診療を受けられるように向日市の産婦人科医院の駐車場に臨時の診療所を設置すると発表した。京都府立医科大が所有する緊急車両を診療所として活用し、同医院の医師が車内に入った妊婦を遠隔診療する。
医院内での感染防止や他の妊婦の不安に配慮するのが狙い。遠隔診療のための機器は向日市が提供し、近く始める。西脇氏は「モデルとして他へ広げることも検討している」と述べた。
府は病床の逼迫に備え、新たに94床を確保し708床に増やした。10日から運用する。重症者向けの病床は161床とした。コロナ患者の病院搬送時の「待機ステーション」としていた30床は臨時医療施設としても運用する。
府内の1日時点の病床使用率は77.7%となっている。西脇氏は「(病床確保は)一定の限界が近づいているのではないか」と話した。