神戸大学発DNA合成のシンプロジェン、9.2億円調達
神戸大学発のバイオベンチャー、シンプロジェン(神戸市)は2日、富士フイルムや双日などから第三者割当増資で9億2160万円を調達したと発表した。調達資金は治療機能を持つ遺伝子を体内に運ぶウイルスベクターなどの開発を加速させるため、先端研究機器の購入や研究開発人員の増強に充てる。

シンプロジェンは2017年の設立。DNAの合成を得意とし、長鎖DNAを低コストで製造する技術に強みを持つ。遺伝子治療薬の開発や化石燃料を原料に使わない化学品の生産などに貢献すると注目を集めている。同日、富士フイルムとの業務提携契約の締結も発表した。
22年12月にも、みずほ銀行やベンチャーキャピタル(VC)のジャフコグループなどから設備投資や開発人員の増強にかかる費用として5億4000万円を調達している。
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