阪神梅田4月売上高2.4倍 関西百貨店、反動増で増収

関西の主要百貨店が2日発表した4月の売上高(速報値)は、すべての店舗で前年実績を2ケタ以上上回った。3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されたことで、外出意欲が高まり、衣料品の売り上げが好調だった。2021年4月は緊急事態宣言下だったこともあり、反動増の傾向が強かった。
エイチ・ツー・オーリテイリングの阪神梅田本店(大阪市)は前年同月より約2.4倍になった。4月6日に約7年半続いた改装を終えて全面開業したことが寄与し、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年同月比でも17%増だった。同日に改装オープンした地下1階の洋菓子や総菜売り場を中心に売り上げが好調だった。
阪急うめだ本店(同)も前年同月比約56%増だった。通勤や外出の機会の増加によりパンプスや旅行を見据えたスニーカーなどが売れ、婦人靴の売り上げは前年同月比2倍だった。100万円以上の高額品の売り上げも7割増えた。
近鉄百貨店のあべのハルカス近鉄本店(同)も約35%増と好調だった。前年は宣言下で自粛していた催事やイベントを増やし、入店客数が対前年で4割増えた。気温の上昇で薄手のブラウスなど春服の売り上げが好調に推移した。